株取引の練習ツール
たまにチャートをながめてもさっぱり読めませんよね。いきなり実践もむつかしいので、株取引を疑似体験するツールをexcel VBAで作成してみました。
特徴はチャートを一日づつ移動して株価の動きの予測し、疑似売買の体験ができることです。
簡単なVBAで作っているのでそこまで高度なことはできませんが、こんな感じで利用できます。
データの準備
まずは[DATA]シートにデータを準備します。興味のある銘柄の日付ごとの始値、高値、安値、終値をダウンロードして貼り付けます。出来高などもいずれは使うかと思ってダウンロードしましたが現在は使用していません。
移動平均線を引くために5日、20日、60日(どの移動平均線を引くかは変更できます。)のデータを計算します。単純に平均をとるaverage関数で終値の平均を計算するだけです。
チャートを動かすポイントとしてA列に上から連番を振っておきます。(ここがポイント)
グラフの作成
日足チャートを記述し、その表示範囲を簡単に移動させるために、データが同的に変わるようにしました。
グラフの印字範囲は変わらないのですが、データが変わります。
[TRAIN]シートにexcelグラフでチャートを書きますが、グラフデータの横にA1セルから連番となる列を作成しておきます。実際のデータはVLOOKUP関数で[DATA]シートからA列の値をもとに持ってきます。
そう、チャートの移動はA1セルの値を変更することで実現しています。
疑似売買
せっかくですので疑似的に株式の取引ができるようにしました。サラリーマンのトレードということで、仕事終わりに当日までの株価の推移を確認し、翌日の取引注文を出します。注文は必ず翌営業日の始値で約定するものとします。
売買手数料や信用売りの金利などは無視しています。画面右の「買」または「売」ボタンで翌日の買い注文または売り注文を出すことができます。これで翌日は必ず始値で約定します。(笑)
翌日以降になると約定価格や含み損益が表示されます。
手仕舞いしたいときは手仕舞いする注文の行を選択して「手仕舞」ボタンをクリックすると、これも翌営業日の始値で約定し、損益が確定します。一応、3行目に合算の損益を出しています。
割と簡単にexcelで作成できたのでいろいろ試してみたいと思います。